ども、ソリューションアーキテクトのtakipone(大瀧)です。
本エントリではIoT関連のブログポストをまとめてご紹介する「IoT記事まとめ」の2020年1月分をお送りします。年末年始にゆっくり休んだ方もいれば、せっかくのまとまった時間ということでIoTにあれこれ取り組まれた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
それでは行ってみましょう!
disknさんのこちらの記事では、ユーザーサイトのチュートリアルについての補足やかかる費用など、実際に試す際に参考になる情報がよくまとまっています。Wio LTE JP Versionは Grove IoT スターターキット for SORACOM に同梱されているLTEモジュール内蔵のマイコンボードで、初めてIoTにチャレンジする方にうってつけですので、ぜひ皆さんも試してみてください。
スターターキットに含まれるセンサーやクラウド連携の組み合わせに続くとのことですので、続編に期待したいですね。
nc30mtdさんによるこちらの記事では、エッジAIデバイスでよく使われるNVIDIA Jetson Nano開発者キットをオンプレサーバに見立て、SORACOMでも販売しているNCXX さんのUSBドングル UX302NC-RによるLTE接続とNapterによるリモートからのSSH接続を試していただいています。コンピュータとUSBドングル間はシリアル経由でのやりとりになるので、wvdialコマンドを実行するタイミングによっては動作が不安定な場合がありますね。setup_air.shスクリプトにによるセットアップではsystemdによるダイヤルアップ設定も一緒に入りますので、そちらでの動作を確認いただくのも良いかも知れません。
続いては、SORACOMのCustomer Reliability Engineer(最近変わったらしい)n_mikuni(mick)によるクラウド連携の記事。Alibaba Cloud IoT PlatformへのMQTT接続にSORACOM Beamを活用したチュートリアル形式になっています。SORACOM Beamを組み合わせることで、デバイスに配置するべきAlibaba Cloudに接続するための認証情報をSORACOMにセットし、認証情報の管理や運用を省力化できます。
さて、残るは1stshipさんによる怒濤のブログが2(+1)本。
1本目は、SORACOMのセキュアプロビジョニングサービスであるSORACOM Kryptonのユニークな応用例です。SORACOM KryptonはSORACOMのSIM認証を用いて様々な認証情報を提供するサービスです。Kryptonの対応するAWSの認証情報は、IoTデバイスがAWSクラウドに接続するために利用するのはもちろんですが、認証情報は汎用なためIoT以外の用途にも応用することが可能です。本記事では、AWSの管理コンソール(Web管理画面)を、Kryptonの発行する認証情報でログインする様子を解説しています。
2本目はSORACOMのデバイス管理サービスであるSORACOM Inventoryに対応する1stshipさん作のシンプルなクライアント実装inventorydの紹介記事です。ブログ中でも触れられている通りInventoryに対応するエージェントプログラムはいくつかあるのですが、Inventorydはとりわけ設定が簡素で手軽にSORACOM Inventoryを利用できる素晴らしいソフトウェアだと思います。気になる方は、ぜひ試してみてください!
ちなみにInventoryd開発にあたっての記事として↓も公開されています。かなり突っ込んだ解説ですが、DTLS(Inventoryが利用する通信プロトコル)についての日本語の解説は貴重かなと思うので、気になる方は(まずは触りだけでも)見てみるのはいかがでしょうか。
以上2020年1月のIoT記事まとめでした!今回は全て技術メディアQiitaへの掲載記事だったことからも、IoTの事例というよりは特定のIoT技術についての突っ込んだものでしたが、いずれも何かのときに役に立つこともあるかもしれませんね。
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