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大型アップデートに備えるための、SORACOM Lagoon 事前説明会 開催レポート

SORACOM Lagoon(以下、Lagoon)のアップデート提供が2021年4月27日から開始されます。

その提供に先立ち 2021年4月14日に Lagoon 利用中のお客様向けのアップデート事前説明会を開催しました。オンラインで開催した説明会の参加者アンケートでは「事前に説明を聞いて安心した」「かなり自由度が上がったと感じている」「現在運用している環境の機能には変更がないので、顧客との業務に支障をきたす心配がない」という声をいただきました。

アップデートが現在のご利用中の Lagoon に与える影響はありませんが、事前説明会でお客様からいただいた質疑応答の内容も含め、Lagoon利用中のお客様に確認いただきたい内容を本ブログにて共有させていただきます。また、気になる新機能のご紹介はこのブログの後半にまとめてあります。最後までご覧ください。

新しい SORACOM Lagoon での変更点

ポイント 1. 名称の変更

新旧を区別できるよう名称を変更します。

現行バージョン : SORACOM Lagoon Classic(2021年4月26日以前に利用開始した環境)
新バージョン : SORACOM Lagoon

製品内の表記、ユーザードキュメントの表記が変更になります。

ポイント 2. 並行利用期間

SORACOM Lagoon Classic と SORACOM Lagoon は同時に運用いただくことが可能です。

2021年4月27日から2022年5月31日までの間に運用上の移行をお願いいたします。並行利用期間中にライセンス費用が二重でかかることはありません。

ポイント 3. アクセスURL の変更

2021年4月27日-2022年5月31日(並行利用期間)
現行バージョンのアクセスURLに変更はありません。

SORACOM Lagoon Classic : jp.lagoon.soracom.io / g.lagoon.soracom.io

SORACOM Lagoon : jp-v2.lagoon.soracom.io / g-v2.lagoon.soracom.io

             (日本カバレッジ / グローバルカバレッジ)

2022年6月1日 –

すべてのアクセスが SORACOM Lagoon になります。

SORACOM Lagoon : jp.lagoon.soracom.io / g.lagoon.soracom.io

           jp-v2.lagoon.soracom.io / g-v2.lagoon.soracom.io

             (日本カバレッジ / グローバルカバレッジ)

2022年5月31日まで並行利用期間を提供

2021年4月26日以前に Lagoon を利用しているお客様は、2022年5月31日まで 2つの環境を並行利用いただけます。可視化元になるデータ、Lagoonのユーザー管理、ライセンス管理は共通となります。お客様は並行利用する 2つの環境に対して費用が二重で発生することはありません。

移行プロセスと注意点

お客様が新しい Lagoon に移行するまでのプロセスは非常にシンプルです。

  1. 画面上からLagoonの利用開始をクリック
  2. ダッシュボードの移行
  3. 新しい Lagoon にアクセスする

詳細の手順はUserサイトに移行ガイドを用意しています。よろしければご参照ください。

SORACOM Users 移行ガイド
https://users.soracom.io/ja-jp/docs/lagoon-v2/migration-guide/

移行に関連して、いくつかご注意点があります。
機能別に整理していますので、利用中の機能については事前にご確認をお願いいたします。

  • ダッシュボード
    Lagoon Classic から Lagoon では同じ名称であっても分離された別々のダッシュボードとして運用されます。移行後の設定変更は同期されません。移行したダッシュボードの削除・再移行は並行利用期間中に何度も実施できます。
  • パネル
    ダッシュボード移行時にあわせて移行されますが、機能差の影響を受けている可能性があります、設定をご確認ください 。
     特にご注意いただきたいパネル
     ・Singlestat パネル(単一のデータを表示)
      → Stat パネル もしくは Gauge パネル に変更が必要です。
     ・Text Panel( Markdown または HTML 形式で固定のテキストを表示)
      → HTML形式で<style>タグは使用できないので変更が必要です。
  • アラート
    ダッシュボードの移行後、新しい Lagoon ではアラートは無効状態です。有効化の具体的な設定操作は移行ガイドに掲載していますので事前にご参照ください。
  • Lagoon コンソールの英語表記
    Lagoon コンソールのメニューは英語表記が中心となります。初回にダッシュボード作成をする際、アラート設定をする際に必要な設定ガイドはドキュメントとして準備し、今後も拡充していきます。
      SORACOM Lagoon ユーザーガイド
      https://users.soracom.io/ja-jp/docs/lagoon-v2/
  • Proプランによる権限コントロール機能
    ダッシュボードの移行をすると権限設定も引き継がれます。移行後は同じ名称であっても分離された別々のダッシュボードとして運用されます。移行後に実施された権限設定の変更は同期されません。
    カスタマイズ設定で指定可能なロゴは Lagoon と Lagoon Classic で共有されます。

事前説明会での Q&A

事前説明会でいただいた移行に関するご質問と回答をこちらで共有します。機能に対するご質問への回答は ユーザーガイド の機能説明に順次情報を追加しております。

Lagoon ユーザーは Lagoon と Lagoon Classic で共有されますか?

はい、ユーザー管理は一元管理され共有されます。

Lagoon と Lagoon Classic は並行ログインができますか?

はい、可能です。それぞれ異なるアクセスURLにて運用されています。

アップデート以降にLagoonのライセンスプランを変更した場合、並行利用は可能でしょうか?

はい、可能です。ただし、Proプラン/MakerプランからFreeプランへ変更する場合、解約処理が必要となるため、並行利用が出来なくなりますご注意ください。

移行の作業はアカウント単位ではなく、ダッシュボード単位になりますか?

はい、ダッシュボード単位での移行が可能です。またダッシュボードを移行せず、新しい Lagoon を有効化し並行利用することも可能です。

Lagoon Classic に存在するデータは2022年5月31日以降は消去されるのでしょうか?

お客様のIoTデバイスから送信されたデータはSORACOM Harvest Data に保存されているため、Lagoon によって影響を受けることはありません。Harvest Data のデータ保存期間に応じます。Lagoon Classic に保存されているダッシュボードデータは消去されます。

並行利用で2つの環境にアラート設定をする場合、ライセンスとして2つのアラート利用が必要になりますか?

いいえ。例えばFreeプランではアラートを1つ設定可能ですが、並行利用しているそれぞれの環境で1つのアラートを設定することが可能です。

2021年4月27日以降に Lagoon Classic の利用開始は出来ますか?

いいえ。Lagoon Classicの環境は2021年4月26日までに利用開始した場合のみご利用いただけます。

要望にお応えする新機能

もちろんこのアップデートでは、お客さまからの要望にお応えする新機能も盛りだくさんです。代表的な新機能を「操作性」「可視化」「アラート」の3つの観点でご紹介しています。これらのブログもぜひご参照ください。

SORACOM Lagoon 新機能紹介 – 操作性編

SORACOM Lagoon 新機能紹介 – 可視化編

SORACOM Lagoon 新機能紹介 – アラート編

現場のデータ活用を学ぶ勉強会のご案内

最後に勉強会のご案内です。現場のデータ活用について、ユーザー同士で学ぶ勉強会を開催します。新しい活用アイデアを探している方はぜひご参加ください。

SORACOM IoT Meetup
https://soracom.connpass.com/event/207763/

イベント名:SORACOM IoT Meetup ~ 現場のデータを集めたその先へ ~
開催日時:​​​2021年5月13日(木)19:00~21:00
開催方法:Zoomウェビナー(オンラインセミナー)
対象:IoTのデータ活用や可視化に関する事例を知りたい方、これからIoTプロジェクトを検討されている方、IoTデバイスから得られたデータ活用を考えている方
事前申し込み制・参加費無料 / こちらのページからお申込みいただけます


これからも Lagoon を安心してご利用いただけますよう、そしてより良い成果へと繋げていただくために機能改善や勉強会の企画そして活用コンテンツの拡充に努めていきます。

― ソラコム ビジネスプロダクトマネージャー 伊佐(ニックネーム:martin)