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クラウド型カメラとAIで「画像解析ワークショップ」テキスト公開開始

こんにちは、ソリューションアーキテクトの内田(ニックネーム: jet)です。

7/5(水)・7/6(木)に開催したIoTカンファレンス「SORACOM Discovery 2023」はお楽しみいただけましたでしょうか?7/6(木)は久しぶりのオフライン開催となり、多くの方に会場にお越しいただき、実際にIoTデバイスを見て触れていただいておりました。ありがとうございました。

このブログでは「SORACOM Discovery 2023」で、開催していたクラウド型カメラ「ソラカメ」のワークショップで利用したテキストについて紹介していきます。

ワークショップのテキスト

7/6(木) のワークショップ開催当日は、クラウドへの常時録画ができるソラカメ対応カメラをワークショップ参加者に 共有 して体験してもらいました。今回紹介するテキストは以下のブログで紹介した SORACOM API (以下、API)のサンプルとして公開しています。サンプルはGoogle が提供している Colaboratory (略称: Colab) を利用しているので、ブラウザを通してすぐに実行することができます。ガイドページ を参照して、利用準備や実行条件の確認を行なってください。

タイムラプス動画を作成する

1 つ目のテキストは、タイムラプス動画の作成です。こちらのテキストを行っていただくと、ソラカメの認証、カメラの選択、動画の再生、静止画のダウンロードまで、ソラカメAPIの基本的な操作を体験することができます。

カメラを設置した場所の状況や経過を確認する場合、クラウドに録画された映像を 再生 したり、画像を一覧表示 したりして確認すると思いますが、カメラの数や確認頻度が多いと大変な作業です。

たとえば、定点観察のような映像に変化が少ない場合は、すべての映像を再生して確認する方法では変化の差分に気づきにくいことがあります。また、1 時間ごとに 1 回確認するような場合は、すべての映像を再生する必要がないこともあります。

このような場合に、タイムラプス動画 (一定間隔で取得した静止画を繋ぎ合わせた動画) を作成すると、通常では視覚的に捉えにくい変化を、長時間の視聴をせずに短時間で確認できます。

今回公開したサンプルでは、API を使ったサンプルコードを実行することで、録画データから一定間隔で取得した静止画を元に、タイムラプス動画の作成を体験できます。

イベント画像に映っている物体を検出する

2 つ目のテキストは、AIを利用して、画像から物体検出を行います。1つ目のテキストに加えて、カメラに映ったイベントの一覧を取得するイベントAPIを利用します。

ソラカメ対応カメラはイベントを検知して、イベント発生時の画像や動画を クラウドに保存し、保存されたイベントをイベントAPIから取得することができます。このイベント発生時の画像や動画を活用することで、イベントがあった時の状況や内容をピンポイントで把握できます。

たとえば、出入り口や搬入口にカメラを設置して、イベント発生時の画像や動画で人の数や車の台数、何が記録されているかを確認を取りたい場合があるとします。 その際、手作業で確認する場合は、検知したイベントの数に比例して多くの時間を使ってしまいます。AI を利用して、画像や映像から物体が検出できれば自動で人数カウントや、何が記録されているかを確認できます。

今回公開したサンプルでは、 API を使ったサンプルコードを実行することで、イベント画像に対して学習済みモデルを使った物体検出を体験できます。

まとめ

7/6(木) のワークショップ開催当日は、予約や事前申し込み不要で参加できたこともあり、セッションの合間にたくさんの人に体験していただけたと聞いております。ありがとうございました。

また、貸し出しするソラカメ対応カメラの台数から、体験できなかった人もいたとのことなので、ぜひ公開したテキストを利用して、体験してみてください。

例えば、夏休みの植物観察や天気の観察などの定点観測に、タイムラプス動画を活用するなど身近なところでもソラカメとAPIで色々とできることが増えると思いますので、お試しください。

― ソラコム内田 (jet) @uchimanajet7