こんにちわソリューションアーキテクトの松本です。
社内ではysk(ゆーすけ)と呼ばれていますので、みなさんも気軽にysk(ゆーすけ)と呼んでください!
今後もちょいちょい登場するのでよろしくお願いします!
本エントリではIoT関連のブログポストをまとめてご紹介する「IoT記事まとめ」の2019年10月分をお送りします。
それでは張り切ってまいりましょう〜。
まず最初はtetsuro-itoさんによるData Pipeline Casual Talk Vol.4の開催レポートのご紹介です。
今回で4回目の開催となったDPCTではソラコムの今井が「IoTと時系列データとElasticsearch」のタイトルで発表させていただきました。
Elasticsearchはダッシュボードやアドホック分析で利用されることが多いかと思いますが、IoTの領域でもモノ(Things)から発生する大量のデータの収集・分析の用途で頻繁に利用される検索エンジンです。今回の発表ではそんなElasticsearchが内部的にどのような仕組みで動いているか深掘りした内容になっていたようです。私もスライドを見たのですが、Elasticsearchでの時系列データの取り扱いのスケーラビリティがどのように実現されているのか勉強になりました!
続いては@kkimuraさんによるmockmockでのSORACOM Funk活用例のご紹介です。
IoTデバイスがクラウドに対応する際にデータ形式やプロトコルの変換が必要になるケースがありますが、すでに展開済みのデバイスに手を入れるのは改修コストやセキュリティの課題があり一筋縄ではいかないことがあります。
SORACOM Funkはこの課題を解決するサービスで、IoTデバイスから直接FaaS(Function as a Service)を実行できるようになるので、IoTデバイスにできるだけ手を加えることなく追加のビジネスロジックや様々なデータ変換の仕組みを追加することができます。一方でSORACOM FunkはSORACOM Airからのみアクセス可能なサービスのため、開発フェーズでは物理的なデバイスが必要だったり、大量のIoTデバイスからのアクセスをどのように実現するか課題があります。
mockmockはクラウド上のたくさんの仮想デバイスから開発中のサーバに思いのままに好きな擬似データ送信できるサービスで、SORACOMサービスを活用したIoTシステムの開発をスムーズに進めることができるようになっています!
続いても@kkimuraさんによるSORACOM Napterの監査ログ機能のご紹介です。
SORACOM NapterはSORACOM Airで繋がったデバイスにいつでも好きな時にインターネット経由でセキュアにリモートアクセスできるサービスですが、その性質上どこからいつアクセスしたのか、そのアクセスは成功したのか失敗したのかは非常に気になるところです。SORACOM Napterでは監査ログ機能を提供されていて後からアクセスの履歴を調べることができるので安心してリモートアクセスできます。
SORACOMではリモートアクセスから監査ログの取得まで全ての機能がAPIで提供されていますので、CLIツールで簡単に取得できるのもうれしいポイントですね。
こちらはSORACOM Support Engineerのmickこと @n_mikuni によるSORACOM Inventory活用事例のご紹介です。
SORACOMにはデータ収集・蓄積サービスのSORACOM Harvestがありますので、簡単にデータの可視化を始めることができますが、一方で収集したデータを加工して可視化するには一工夫必要です。。。
mickは一度SORACOM Harvestからデータをダウンロードして加工し、再度SORACOM Inventoryの認証情報でHarvestにデータをアップロードし直すことで実現しているようです。
同じ悩みを持つ方にオススメのエントリです!
こちらは @zoe6120 さんによる気圧データの可視化のご紹介です。
冒頭の「台風19号がやってきたので、コロッケは買わずに気圧センサーを買って気圧を測定しました」で完全に引き込まれるこのエントリではBosch社のBME280とSORACOMを活用して台風が通り過ぎる時の気圧を測定・可視化していらっしゃいます。台風の中心が近づくにつれて気圧がどんどん下がっている様子がみて取れます。
時系列データは可視化することで傾向がわかりやすくなりますね。
続いては ochicchi さんによるM5Stackでの気圧データ収集のご紹介です。
人は台風が来ると気圧を計測したくなるものなのか。。。
先の zoe6120 さんのエントリと取得したデータを比較してみると同じ傾向のデータですが、ピークのタイミングが異なる等比較してみるとなかなか興味深い違いがみて取れます。ochicchi さんはGrove端子付きの オムロン社の絶対圧センサ評価モジュール を利用してデータを取得されているようです。Grove端子がついているセンサーだと電子工作が簡単でいいですね。
M5Stackは画面が付いていてGrove端子も備えているので、IoTを始めてみたい時にはうってつけです。SORACOMからは M5Stack用の3G拡張ボード を提供しているので、M5Stackにセルラー機能を追加したくなった時も簡単に機能追加できます。便利な時代になったな〜。
さて続いては @tarumzu さんによるSORACOM GateでGate Peerをスケーラブルに構築するパターンのご紹介です。
SORACOM GateはSORACOMプラットフォーム上に仮想L2接続を提供するサービスで、「クラウド側からSORACOM Air SIMにIP指定で直接アクセスできる」便利なネットワークサービスです。
高い柔軟性を持つSORACOM Gateですが、その柔軟性ゆえに様々なネットワークアーキテクチャを実現できるため、ユースケースに合わせて最適なネットワークを設計いただく必要があります。。。
tarumzuさんのエントリではAmazon ECSインスタンス上のTask/ServiceからSIMにアクセする構成でいかにスケールさせるか具体的な設定方法をご紹介いただいています。SORACOM Gate+Amazon ECSな構成でのネットワーク構成でお悩みの方はぜひご覧ください。
クラウドからシンプルかつセキュアに閉域網内でデバイスにアクセスできるのはまさにSORACOMならではです!
最後は @speaktech さんによる AWS Client VPN の起動・停止を SORACOM LTE-M Button powered by AWS で出来るようにしたエントリのご紹介です。
SORACOMボタンはセルラー通信を搭載しているのでいつでも好きな場所でクリックできるプログラマブルなボタンでして、多くの方に(そして本当に様々な用途で)ご利用いただいています。今回 speaktech さんはAWSのリソースの作成・削除をボタンでコントロールされていますが、コストの最適化だけではなく就業時間外のリモートアクセスができなくなっているのでセキュリティ面でも効果がありそうです。
昨今働き方改革が話題ですが、SORACOMボタンなら場所を選ばずに、例えばオフィスで、時には自宅で、「就業開始」と「就業終了」に「ボタンクリックだけ」でなんらかの「操作」や「記録」ができるので色々な可能性が考えられそうです!
以上が10月のIoT記事まとめとなります。
みなさんいかがでしたでしょうか?
一口にIoTと言ってもデバイスでのセンシングからセキュアネットワークの構築まで様々な技術領域が登場してくるのがIoTの醍醐味ですし、改めてエンジニアとして楽しい領域に携わっているな〜なんて感じました。
12月中にブログを書いてこちらからご応募いただいた方には、SORACOM 特別ノベルティをプレゼントするキャンペーンが決まりました!ぜひ、ブログ記事を書いてくださった方はご利用ください。
12月14日にオープンハウスを開催予定なので、SORACOMやIoTに興味をもっていただけましたらご応募いただければと思います!
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ysk(ゆーすけ)